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「今遊んでいるおもちゃのブームが終わったら何を購入したらいいんだろうか」
「どうせなら発達が促せるためになるおもちゃを購入したい」
身近に知り合いのこどもがいる人なら誰もがこう思うでしょう。
こどもにとって「やってみたい」「もっとやりたい」を引き出せるおもちゃを使って人の関わりの中で社会性を成長させるためにはこどもの成長段階に合ったおもちゃを使うことが大切です。
運動、ことば、社会性の発達段階があるのと同じように遊びにも発達段階があります。
それぞれの発達段階についてはこちらを参照ください^^
この記事ではあそびの発達段階の解説と発達に合ったおもちゃの紹介をしていきます。
あそびの発達段階に応じたおもちゃを知りたい人は目次からジャンプOK!
遊びの発達段階
自閉症スペクトラムの早期支援としてのJASPER プログラムでは遊びを4つの大きな段階として分けて考えています。
JASPER プログラムは、自閉症スペクトラム症(ASD)の幼児に対する早期支援プログラムです。遊びを通して、ASD の中核的障害である「対人コミュニケーション」の改善を目指しています。
JASPER プログラムの特徴は、以下の4つです。
- 遊びをベースとした支援
- 共同注意・象徴遊び・相互的な関わり・感情調整の4つの領域に焦点
- 家庭やコミュニティーでも実施可能
- 効果が実証されている
遊びをベースとした支援
JASPER プログラムは、遊びを通して子どものスキルを向上させるという考えに基づいています。遊びは、子どもが自然に楽しめる活動であり、子どもの興味や関心を引き出すことができます。
また、遊びの中では、子どもが他者とコミュニケーションを取りながら、共通の目的に向かって協力することができます。
共同注意・象徴遊び・相互的な関わり・感情調整の4つの領域に焦点
JASPER プログラムでは、子どもの社会性やコミュニケーションスキルの向上を目指して、以下の4つの領域に焦点を当てています。
・共同注意:他者と物事を共有する能力
・象徴遊び:現実の物や出来事を、別のものに置き換えて表現する能力
・相互的な関わり:他者とコミュニケーションを取りながら、一緒に遊ぶ能力
・感情調整:自分の感情を理解し、コントロールする能力
家庭やコミュニティーでも実施可能
JASPER プログラムは、家庭やコミュニティーでも実施可能なプログラムです。そのため、専門家だけでなく、保護者や保育士など、幅広い人が子どもの支援を行うことができます。
効果が実証されている
JASPER プログラムの効果については、多くの研究でその有効性が示されています。例えば、5歳の ASD 児を対象とした研究では、10週間の介入により、自発的な遊びの多様さが増加し、教室での活動不参加の時間が減少したことが報告されています。また、保護者を対象とした研究では、JASPER の実施指導を受けた保護者は、子どもの行動に対する反応が増加したことが報告されています。
遊びの役割4つ
遊びは、子どもの成長と発達に欠かせないものです。遊びを通して、子どもは以下の能力を身につけていきます。
- 心身の健全な発達を促す
- 自己肯定感を高める
- 生きる力を育む
- 未来を切り拓く力を発揮する基礎を築く
子どもの成長における遊びの役割は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。
1. 心身の健全な発達を促す
遊びを通して、子どもは体力や運動能力、知能、感情、社会性など、さまざまな能力を伸ばしていきます。
体力や運動能力💪:走ったり、跳ねたり、転んだりすることで、筋力やバランス感覚、協調性が高まります。
知能🧠:積み木遊びや絵本遊び、ごっこ遊びなどを通して、問題解決能力や創造力、思考力が育まれます。
感情💕:喜び、悲しみ、怒りなど、さまざまな感情を体験することで、感情をコントロールする力が身につきます。
社会性🙏:遊ぶことで、ルールを守ったり、思いやりを持って行動したりする力が育まれます。
2. 自己肯定感を高める
遊びを通して、子どもは自分の力で何かを成し遂げる喜びや、人と関わって楽しいと感じることの大切さを学びます。
例えば積み木で高く積み上げたり、ぬり絵を完成させたりすることで、達成感や自信が生まれます。
友達と協力してゲームをしたり、おままごとをして遊んだりすることで、他者との関わりの楽しさを実感できます。
3. 生きる力を育む
遊びを通して、子どもは失敗や挫折を経験してその挫折や経験から学ぶ力を身につけていきます。
新しいことに挑戦して失敗したり、思うようにできなかったときの失敗や挫折を乗り越える力を育みます。乗り越えたときに柔軟な思考力や適応力が育まれます。
4. 未来を切り拓く力を発揮する基礎を築く
遊びを通して、こどもは好奇心や探究心、創造力を育み、未来を切り拓く力を発揮する基礎を築きます。
身の回りの世界に興味を持って探求することで、新たな発見や学びの可能性を広げます。その中で自由な発想で新しいものを生み出し、未来を切り拓く力を発揮する基礎を築きます。
このように、遊びは子どもの成長に欠かせないものです。子どもの遊びを尊重し、さまざまな遊びの機会を与えることが大切です。
遊びの環境づくり
子どもが遊びを楽しく、豊かに過ごすためには、適切な環境づくりが大切です。
・子どもの興味や関心に合ったおもちゃや遊具を用意する
・子どもが自由に遊べるスペースを確保する
たったこれだけ!
たったこの2つを実施するだけで、子どもの成長を促せるのであれば安いもんですね。子どもの遊びを大切にして、健やかな成長をサポートしていきましょう。
遊びの発達順序とは?!
ここまでで遊びの重要性や役割について紹介してきました。遊びにも段階がありましたね。
今回取り上げているJASPER プログラムにおける遊びの段階はこの順番でした。
遊びの発達の順序とその内容について紹介していきます。
感覚遊び
感覚遊び3秒ハイライト
- 生後から1歳頃の遊び
- 触る、見る、聞く、味わう、嗅ぐなどの感覚を使って遊び
- おもちゃを口に入れたり、転がしたり、投げたり、叩いたりする
感覚遊びは、生後から1歳頃の遊びです。赤ちゃんは、触る、見る、聞く、味わう、嗅ぐなどの感覚を使って、世界を認識していきます。
五感に追加して前庭感覚や固有受容感覚といった揺れや傾き、バランスなどを感じる感覚を刺激するふれあい遊びも重要です。
前庭感覚や固有受容感覚についてはこちらの記事で触れていますので気になる方は参照してください^^
感覚特性アセスメントシートを使って我が子の感覚特性を見える化させましょう!
こちらの記事でシートの使い方を紹介していますので、ぜひご覧ください^^
感覚遊びをするうえでの注意点
①安全に配慮する
感覚遊びに使う素材や道具は、子どもにとって安全なものを選びましょう。また、子どもが遊んでいる間は、常に目を配り、安全に遊べるように見守りましょう。
②子どもの興味や関心に合わせて行う
子どもの興味や関心に合わせて、感覚遊びの内容や方法を工夫しましょう。子どもが楽しめる感覚遊びをすることで、より効果的に遊ぶことができます。
③無理強いはしない
子どもが嫌がるような感覚遊びは、無理強いをしないようにしましょう。子どもが楽しんで遊んでこそ、感覚遊びの効果は最大限に発揮されます。
感覚遊びに使えるおもちゃ・道具
✅泥遊び・砂遊びセット
🚩キネティックサンド
🚩アンパンマンあそびいっぱいどこでもすなば
✅水あそびセット
🚩アンパンマンあそびいっぱいよくばりバケツ
🚩ワンワンのみずてっぽう
✅シャボン玉遊びセット
赤ちゃんと一緒にシャボン玉遊びをするのは少し慎重になると思うので、素肌に優しいタイプがあります。
とはいえ、誤飲のリスクは0ではありません。
万が一誤飲してしまった場合の対処方法を理解したうえで実践してくださいね。
巷には食べれるシャボン玉というものが販売されていますが、個人的にはオススメできません。
小さいうちからシャボン玉を口に入れる成功体験を重ねていると「シャボン玉=口に入れるもの」と間違って理解をしてしまう可能性が高いからです。
必ず大人の目の届くところで安全にシャボン玉遊びを楽しみましょう。
✅ねんどセット
🚩はじめてのねんどあそび
米粉を使ったねんどなので、万が一口の中に入ってしまっても安心。
シャボン玉のところでも記載したように口に入れることが正解にならないように、はじめのうちは大人の目の届くところで安全に遊びましょう。
✅スライム遊び
正直感覚遊びの時期は高いおもちゃを購入する必要はありません。
100円ショップに売っているバケツ、じょうろ、シャボン玉、スライムで十分子どもたちと一緒に楽しむことができます。
子どもは、五感(七感)を通して世界を認識し、成長していきます。感覚遊びの時期は、子どもの成長や発達に欠かせない大切な時期です。
まだおもちゃが早いかな?と思う場合はたくさんこどもとふれあいましょう!
単純遊び
単純遊び3秒ハイライト
- 1歳半から2歳頃の遊び
- おもちゃの機能を理解して遊ぶ
- ボタンを押して音が鳴ったり、車輪を回して動いたりする
- 物理的な因果関係を理解する
単純遊びは、1歳半から2歳頃の遊びです。この頃の子どもは、おもちゃの機能を理解して遊ぶようになります。
ものを取り出す・取り外す,ものを並べる,車を前後に動かす,などが代表的です。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
・ボタンを押して音が鳴ったり飛び出すおもちゃで遊ぶ
・車を前後に動かして遊ぶ
・積み木を並べて遊ぶ
単純遊びに使えるおもちゃ・道具
🚩ひらいてぴょこん!
🚩楽器セット
🚩わなげ
組み合わせ遊び
組み合わせ遊び3秒ハイライト
- 2歳頃から3歳頃の遊び
- 組み合わせ遊びの中でも2段階ある
- 2つ以上のものを組み合わせて遊ぶ
- 積み木やブロックを積み上げたり、電車と線路を組み合わせたりして遊ぶ
組み合わせ遊びは、2歳頃から3歳頃の遊びです。この頃の子どもは、2つ以上のものを組み合わせて遊ぶようになります。
組み合わせ遊びは2段階あり、型はめパズル、玩具のクッキーをオーブントレーの印のついたところに置く、などのように特定の動作をするあそびが含まれます。
その後、トラックの荷台に積み木を入れる、積み木を積む、フォークを皿にセットする、クッキーを皿にのせるなど2つ以上のものを組み合わせたりして遊ぶのが代表的です。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 動物の形にくりぬかれた型のところにパズルをはめる
- プラレールの線路を組み合わせる
- おままごとのお野菜を切る
組み合わせ遊びに使えるおもちゃ・道具
🚩コンビプラスチックコップがさね
🚩くるくるチャイム
前象徴遊び
前象徴遊び3秒ハイライト
- 2歳半から3歳頃の遊び
- おもちゃを使って、日常の出来事を再現する
- コップを持って飲むふりをしたり、電話で話すふりをしたりする
前象徴遊びは、2歳半から3歳頃の遊びです。
この頃の子どもは、おもちゃを使って、日常の出来事を再現するようになります。
コップを持って飲むふりをしたり、電話で話すふりをしたりする遊びが代表的です。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
- コップを持って飲むふりをしたり、電話で話すふりをしたりする
- 人形に食べさせるふりをする
- ブロックで作ったものの近くに人形を置く
前象徴遊びに使えるおもちゃ・道具
🚩レゴ
🚩パペット人形
🚩おままごと
象徴遊び
象徴遊び3秒ハイライト
- 3歳頃から5歳頃の遊び
- おもちゃや身近なものを使って、自分なりの物語を創造する
- ごっこ遊びが代表的
- 想像力や創造力が豊かになる
象徴遊びは、3歳頃から5歳頃の遊びです。この頃の子どもは、おもちゃや身近なものを使って、自分なりの物語を創造するようになります。人形が生きているかのように歩いたり話したりする、積み木を食べのものに見立てて食べるふりをするなどごっこ遊びが代表的です。
具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
- ごっこあそびをして、ヒーローや魔法使い、お姫様などを演じる
- 絵や工作を使って、自分の想像の世界を表現する
象徴遊びの段階になると子どもの遊びの幅を広げるためにたくさんアセスメントをすることができるようになります。
象徴遊びに使えるおもちゃ・道具
🚩なりきりプリンセス9点セット
🚩仮面ライダー変身セット
🚩アンパンマンコンビニDX
遊びは、子どもの成長と発達に欠かせないものです。
子どもが遊びを楽しく、豊かに過ごすために、適切な環境づくりを心がけましょう。
これらを購入していくと莫大なお金がかかってしまいます。
息子もそうですが、せっかく買ったものを確実に気に入って遊ぶとは限りません。
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このように有名ブランドのみの取り扱いなので、必然的に需要の高いおもちゃが
残っていき商品ラインナップの純度が高いのがchachachaさんの特徴でもあります。
WEBカタログがあるとはいえ、おもちゃ選びに失敗したらどうしよう
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もっとあそびの発達段階が知りたい
ここまではJASPER プログラムを参考にしてあそびの発達段階について紹介してきました。
実は他にもあそびの発達段階に関する理論が存在しています。
さらにあそびの発達段階について知りたいという方は続きを読み進めてください^^
パーテンの遊びの発達段階
マーガレット・ブランシェ・パーテン(1893年-1973年)は、アメリカの心理学者で、子どもの遊びの発達段階を6つに分類した「パーテンの遊びの6分類」を提唱したことで知られています。
パーテンは、1930年代にペンシルベニア大学で博士号を取得し、その後、同大学の児童発達研究所で研究を続けました。彼女は、こどものあそびを観察する中で、こどもの年齢や発達によって、あそびの様子がどのように変化していくのかを明らかにしました。
パーテンが提唱したあそびの発達段階は、こどもの年齢や発達によってあそびの様子がどのように変化していくかを6つの段階に分類したものです。
1. 何もしない行動
0歳から1歳ごろまでの乳児期の特徴です。この段階のこどもは、まだあそびの概念を理解しておらず、何かをしようとするとすぐに飽きてしまいます。そのため、ただ座り込んでぼーっとしたり、周囲の様子を見ていたりすることが多いようです。
- おもちゃを持って、何もせずに座っている
- 絵本を見ながら、ただページをめくる
- 周りの人の動きをじっと見ている
2. 一人遊び
1歳から2歳ごろまでの幼児前期の特徴です。この段階の子どもは、自分の興味や関心に合わせて、一人で遊ぶようになります。おもちゃや絵本、自分の体など、身の回りのものを自由に使って、それぞれが思い描いているあそびを楽しみます。
- ブロックで家や車を作る
- ぬいぐるみや人形でごっこあそびをする
- ボールを投げたり蹴ったりしてあそぶ
3. 傍観者行動
2歳から3歳ごろまでの幼児前期の特徴です。この段階のこどもは、他のこどもたちがあそんでいる様子を見て、興味を持つようになります。しかし、自分から積極的に参加しようとするのではなく、ただ見ているだけということが多いようです。
- 公園であそんでいるこどもたちを見て、笑ったりうなずいたりする
- テレビや動画で他のこどもたちがあそんでいる様子を見ている
4. 平行あそび
3歳から4歳ごろまでの幼児中期の特徴です。この段階のこどもは、他のこどもたちと同じあそび道具や場所であそぶようになります。しかし、あそびの内容や目的は、それぞれ異なっているため、あまり交流することはなく、平行してあそんでいるという状態です。
- 公園で同じ遊具であそんでいるが、お互いにあそびの内容を共有していない
- 同じ絵本を見ているが、お互いに絵本の内容について話さない
5. 連合あそび
4歳から5歳ごろまでの幼児中期の特徴です。この段階のこどもは、他のこどもたちと協力してあそぶようになります。あそびの内容や目的は、お互いに共有し、協力して達成しようとします。
6. 共同あそび
5歳から6歳ごろまでの幼児後期の特徴です。この段階のこどもは、ルールや役割を決め、組織的なあそびを楽しむようになります。ゲームやごっこあそびなど、複雑なあそびにも参加できるようになってきます。
パーテンの提唱したあそびの発達段階は、あくまでも一般的なものです。同じこどもでも、あそびの様子は状況や相手によって変化することもあります。
パーテンの提唱したあそびの発達段階は、こどもの発達を理解する上で重要な指標となります。
こどもの成長とともに、あそびの様子がどのように変化していくのかを観察し、こどもの成長をサポートしていくことが大切です。
ピアジェの遊びの発達段階
ジャン・ピアジェは、1896年8月9日にスイスのヌシャテルで生まれました。1918年にジュネーブ大学で博士号を取得し、その後、同大学の心理学研究所で研究を続けました。
心理学者ジャン・ピアジェは、こどもの発達を4つの段階に分類した「ピアジェの認知発達段階説」を提唱したことで知られています。
ピアジェは、こどものあそびも、認知発達と密接に関連していると考えていました。こどもは、あそびを通じて、世界を認識し、理解し、学んでいきます。そのため、こどもの遊びを尊重し、支援することが大切だと主張しました。
こどもの遊びも、認知発達と密接に関連していると考えており、あそびの発達段階について4つの段階に分類しています。
ピアジェの提唱したあそびの発達段階は、以下のとおりです。
1. 感覚運動期(0歳~2歳)
この段階の子どもは、自分の感覚や運動を使って、世界を認識していきます。あそびも、自分の感覚や運動を使って、物や事象を探索するようなあそびが中心です。
- おもちゃを触ったり、口に入れたりして探索する
- ボールを投げたり蹴ったりして、動きを確かめる
- 影遊びや手遊びなど、自分の身体を使ってあそぶ
2. 前操作期(2歳~7歳)
この段階の子どもは、言語や象徴的な思考ができるようになり、世界をより複雑に認識していくようになります。あそびも、象徴的な思考を使って、現実の世界を再現したり、想像の世界を創造したりするようなあそびが中心になります。
- ごっこあそび
- ままごとあそび
- 絵本や映画を観て、登場人物になりきってあそぶ
3. 具体的操作期(7歳~11歳)
この段階のこどもは、現実世界を論理的に理解できるようになり、問題解決能力が向上していきます。あそびも、現実世界を理解し、問題解決能力を高めるようなあそびが中心になります。
- ボードゲームやカードゲーム
- スポーツ
- 科学実験や工作
4. 形式的操作期(11歳~)
この段階のこどもは、抽象的な概念を理解できるようになり、論理的思考が高度化していきます。あそびも、抽象的な概念を理解し、論理的思考を高めるようなあそびが中心になります。
- 論理パズル
- チェスや将棋などのボードゲーム
- 哲学や社会問題について考えるあそび
ピアジェの提唱したあそびの発達段階は、あくまでも一般的なものです。子どもの発達には個人差があるため、必ずしもこの順序で発達するとは限りません。また、同じ子どもでも、あそびの様子は状況や相手によって変化することもあります。
エリクソンの遊びの発達段階
エリク・ホーンブルガー・エリクソンは、1902年6月15日にドイツのフランクフルトで生まれました。1927年にウィーン大学で医学博士号を取得し、その後、精神分析家として活動を始めました。
エリクソンは、こどもの発達を8つの段階に分類した「エリクソンの心理社会的発達理論」を提唱したことで知られています。
この理論は、こどもの発達は、単に年齢とともに進むのではなく、こどもが周囲の環境と積極的に相互作用することによって、段階的に進んでいくと考えました。
エリクソンは、こどものあそびも、心理社会的発達と密接に関連していると考えており、あそびの発達段階についても、8つの段階に分類しています。
エリクソンの提唱した遊びの発達段階は、以下のとおりです。
1. 乳児期(0歳~1歳半)
この段階のこどもは、まだあそびの概念を理解しておらず、自分の感覚や運動を使って、世界を探索するようなあそびが中心です。
- おもちゃを触ったり、口に入れたりして探索する
- ボールを投げたり蹴ったりして、動きを確かめる
- 影遊びや手遊びなど、自分の身体を使ってあそぶ
2. 幼児前期(1歳半~3歳)
この段階のこどもは、自分の意志や感情を表現するようになるため、一人あそびや傍観者行動が増えていきます。
- ブロックや積み木を使って、自分の世界を創造する
- ぬいぐるみや人形とごっこあそびをする
- 他のこどもたちのあそびを見て、興味を持つ
3. 幼児後期(3歳~5歳)
この段階のこどもは、他者とのかかわりの中で、自分の役割や関係性を理解するようになってきます。そのため、平行あそびや連合あそびが増えていきます。
4. 学童期(6歳~12歳)
この段階のこどもは、ルールや規範を理解するようになってきます。そのため、共同あそびや競争あそびが増えていきます。
- スポーツやゲームなどのあそびを楽しむ
- ルールや役割を決めて、ごっこあそびをする
- 集団の中で、自分の役割やリーダーシップを学ぶ
5. 思春期(13歳~18歳)
この段階のこどもは、自己同一性を確立しようとする時期です。そのため、自分らしさを表現するようなあそびが増えていきます。
- 音楽や芸術などの表現活動を楽しむ
- 自分の好きなことに打ち込む
- 対人関係の中で、自分らしさを探求する
ここから先はこどもではありませんが、人間のあそびの発達・進化として参照してください。
6. 青年期(19歳~25歳)
この段階では、社会との関わりの中で、自立しようとする時期です。そのため、社会的な役割を意識したようなあそびが増えていきます。
- アルバイトやボランティアなどの活動に参加する
- 恋愛や結婚などの人間関係を深める
- 社会の中で、自分の居場所を見つける
7. 成人期(26歳~65歳)
この段階では、仕事や家庭の中で、責任を果たそうとする時期です。そのため、社会的な役割を果たすためのあそびが増えていきます。
- 家族や友人との時間を楽しむ
- 趣味やスポーツなどの活動を楽しむ
- 社会の中で、自分の役割を果たす
8. 老年期(65歳以上)
この段階では、人生を振り返り、人生の意味を見出そうとする時期です。そのため、人生の意味を探求するようなあそびが増えていきます。
- 趣味やスポーツなどの活動を楽しむ
- 旅行やボランティアなどの活動に参加する
- 人生の意味を探求する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こどもの成長を最大化させるためにはあそびの発達段階に応じたおもちゃを使ったり適切な関わり方をすることが大切です。
- こどもの興味や関心を把握する
- こどもがあそびに夢中になっているときに、身近な大人も一緒にあそぶ
- こどもがあそびの中で、抱いている感情を理解して適切な対応をする
上記を意識して親子で楽しみながら実践していきましょうね。
こどものペースに合わせて、大人にとっても無理ないようこどもと関わっていってください!