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人間には外界を感じ取るために5感があることをご存知だと思いますがそれに追加して自分の体を感じる前庭感覚・固有受容感覚という、とても重要な役割をしている感覚があります。それらを追加して7つの感覚特性とその感覚特性を活かした遊びやおもちゃの紹介をしていきます。
私たちは日常生活をしていると様々な刺激を受けています。
スーパーマーケットの中の商品棚
街中のガヤガヤしてる音
電車が近くを通るときの振動
冷たい水で手を洗う
お隣さんの夕食に出てくるであろうサンマの香り
エレベーターに乗ってるときの浮遊感 など
感覚特性は人それぞれ感じ方が異なり、同じ出来事を目の当たりにしたときに過敏に受け取る人もいれば逆に鈍麻であまり気にならない人もいます。
感覚の感じ方に優劣はなくてその人の特徴です。
感覚の感じ方は子どもの遊びにも影響します。感覚特性を踏まえた遊びやおもちゃを選択することができれば遊びのレパートリーを広げることができるかもしれません。
今回は感覚特性を理解して子どもの好きを見つけて遊びのレパートリーを広げていきましょう!
この記事5秒ハイライト
【五感ではなく七感?!】
冒頭でも少しだけ触れましたが7つの感覚について紹介していきます。
- 視覚👀
- 聴覚👂
- 嗅覚👃
- 味覚👄
- 触覚✋
- 固有受容感覚💪
- 前庭感覚🎢
1. 視覚👀:色、形、動きを捉える
視覚は、周囲の環境を認識し、情報を収集する上で最も重要な感覚の一つです。色、形、動きなどの情報を視覚から得ることで、物体の識別や空間の把握が可能になります。
2. 聴覚👂:音の情報を聞き取る
聴覚は、周囲の音を聞き取ることで、危険を察知したり、コミュニケーションを取ったりするのに役立ちます。音の種類、大きさ、方向などを聞き分けることで、状況を理解することができます。
3. 嗅覚👃:匂いを感じる
嗅覚は、食べ物や危険な物質などの匂いを感知する感覚です。嗅覚は、生存や健康維持に重要な役割を果たします。また、記憶や感情にも影響を与えることが知られています。
4. 味覚👄:食べ物の味を識別する
味覚は、食べ物の味を識別する感覚です。五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)を感じることで、食べ物のおいしさを味わったり、危険なものを避けたりすることができます。
5. 触覚✋:皮膚の刺激を感じる
触覚は、皮膚に触れた刺激を感じる感覚です。温度、質感、痛みなどの情報を感知することで、物体の性質や周囲の環境を理解することができます。
6. 固有受容覚💪:体の動きや位置を感じる
固有受容覚は、体の筋肉や関節の動き、体の位置などを感知する感覚です。この感覚によって、力の調整をして持ち方を変えたりスムーズな運動を行ったりすることができます。
7. 前庭感覚🎢:体の傾きや加速度を感じる
前庭感覚は、体の傾きや加速度を感じる感覚です。この感覚によって、重力に抗いながら体のバランスを保ったり、眼球運動をサポートして読書をしたりすることができます。
これらの7つの感覚特性は、互いに密接に関係しており、それぞれが重要な役割を果たしています。これらの感覚特性がうまく機能することで、私たちは周囲の環境を正しく認識し、適切な行動をとることができます。
7つの特性がありますが、遊びに取り入れるのには視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・固有受容感覚がメインになります。
味覚と嗅覚を遊びに取り入れることは可能ではありますが、(いい匂いのねんどを使う、食べられるシャボン玉を使うなど)誤学習や事故のリスクが一定あるので今回は紹介を控えます。
それぞれの特性はどんな遊びが好きなのか
特性の種類がわかったら次は、それぞれの特性でどのような遊びを求めているかを紹介していきます。
特性ごとの特徴がわかると好みのおもちゃや活動の傾向が把握できます。子どもの遊びのレパートリーを広げていく上では感覚特性の深堀は必要不可欠です。
視覚的な遊びが好き
ボールの動きを楽しむ
- ビッグローダー
- くるくるチャイム
- アンパンマンころころアスレチック
操作しながらゴールに導く
- なみなみボールシリーズ
- トーマス大冒険
購入して失敗したくない方はレンタルという作戦もあります!
聴覚的な遊びが好き
音遊び
- 楽器遊び
- ボール転がし(木製のおもちゃだと綺麗な音が聞ける)
- 箱などを積み上げて壊す
カラコロツリーの音はこんな感じです。
木の音が心地よいです。
触覚的な遊びが好き
感覚遊び
- 砂遊び
- 水遊び
- スライム遊び
- スキンシップを取りながら親子クッキング
子どもにとって不快にならない程度にツルツルベトベトサラサラなどを体験する。
みなさんがイメージしている感覚遊びをたくさん取り入れましょう!
親子クッキングとか最高ですよ。コミュニケーションも取れるし、子どもの好きな感覚を体験できるし。
休日の最高の過ごし方決定ですね。
遊びの発達段階を紹介しているこちらの記事もオススメです。
前庭感覚的な遊びが好き
浮遊感を感じられる遊び
- トランポリン
- ファンジャンパー
このファンジャンパーは室内でもできるホッピングです。
スポンジの素材でできているので床も傷つく心配がありません。ジャンプしているときにピコピコなります。笑
スポーツトイ
- サッカー
- バトミントン
- 運動遊び全般
皆さんがイメージされている運動系の遊びです。
世の中のパパたちの出番です💪
バランスを保つ遊び
- 平均台
- バランスドーム
ここの遊具が凄すぎる。
前庭感覚をゴリゴリに刺激してくる。
何がいいって、車椅子に乗っていてもそのまま楽しめるアクセスフリー遊具があること。
固有受容感覚的な遊びが好き
筋肉への刺激を感じる遊び
体の位置を感じられる遊び
- テント遊び
- トンネルくぐり
特性と好きな遊びの傾向が何となくつかめたと思います。
次の章では人それぞれが持っている感覚特性を見える化していきます!
子どもの感覚特性を見える化してみよう
それぞれの感覚特性の特徴が分かったら早速子ども(保護者自身もぜひやってみてください…!)の感覚特性を見える化してみましょう💡
こちらのサイトにあったものをGoogleスプレッドシート版に変更してバグが発生した数式を修正しています。
最近はOSの違いも含めExcelの入ってないpcが増えたことと、Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使えるという観点でGoogleスプレッドシートにしました。
本家ではリセットボタンがありませんでしたが、チェック入れた後に再度別の人で(保護者自身をやってみてから子どもなど)やりたいことも想定してリセットボタンを作りました。
スマホでスプレッドシートをご覧になる方はリセットボタンが対応しておりませんので、ご理解ください。
まずは感覚特性アセスメントシートへジャンプ!
やること
①原本をファイルごとコピーする
②質問に対して✅を入れていく
③結果を見て何が苦手かを確認する
Googleアカウントがない方はこちらの記事を参照しながらGoogleアカウントを作成してください。
スマホでもGoogleスプレッドシートやGoogleドライブアプリを使うことができるのでこちらを参考に設定をしてみてください。
原本をファイルごとコピーする
なぜファイルごとコピーして使うのかというと原本シートは上書きできないように保護しているからです。
使い慣れていない方が意図せず関数を消してしまうということもあるので原本ファイルをコピーして使う形式にしました。
pcの人
左上の【ファイル】タブを右クリックするとこのようなメニューが出てきますので【コピーを作成】を選択してください
コピーを作成するを選択するとこのような画面になります。
リセットボタンのマクロが組まれているのでApps Scriptファイルもコピーをしてください。
ご自身で設定したGoogleアカウントのGoogleドライブにコピーがされているはずです。
iPhoneの人
まずはスプレッドシートのアプリをダウンロードしてください。
※アプリストアに飛びます
スプレッドシートアプリをダウンロードした状態でファイルを開きます。スクロールをしていくと
【公開用】感覚特性アセスメントシートのファイルの右側に・・・がありますのでそちらをタップ。
するとメニューが出てくるのでコピーを作成を選択してください。
Googleアカウントがあればご自身のフォルダ(Googleドライブ)にコピーが作成されると思います。
ちなみにですが、私がAndroidを所持していないのでAndroidの画面を紹介できずすみません💦
質問に対して✅を入れていく(PC/スマホ共通)
特性に関する質問が全部で60問あります【経験したことはない】【まれに経験している】【しばしば経験している】【いつも経験している】4つの中から近いと感じるものに✅を入れていきます。
注意点は同じ列に✅が複数あると結果がバグってしまうので、1行に対して1✅になるようにしてください。
(私に1行で複数✅を制限するスキルがありませんでした。ごめんなさい)
全部で60問ありますので、すべてを回答するのに5分程度かかります。
結果を見て何が苦手なのかを確認する
ポチポチの入力をしていった結果が隣の【感覚特性見える化シート👀】に反映されています。
本家では苦手な感覚を取り除いたり、リラックスできる感覚取り入れて感覚とうまく付き合っていく方法を紹介しています。
このグラフでは不快と感じる感覚の数字が高く表示されます。逆に言うと数字が低く出ている感覚は好んでいる感覚である可能性が高いことが考えられます。
子どもの好きな傾向の感覚がわかれば、「好き」を生かした遊びやおもちゃの選択をすることができるようになります。
例になるようにパパママ息子の3人で実施してみました。
それぞれの感覚特性の結果を読み取ってどんな遊びやおもちゃが好きなのかを紹介していきます。
例1 息子の結果
不快に感じやすい感覚では線が外側に行ってるものほど、避けたい感覚になります。息子にとっては聴覚と味覚・嗅覚が苦手な感覚ということがわかります。(ちなみに超が付くほどの偏食)
さらに体の使い方については前庭感覚の過敏さはありません。しかしバランス感覚や筋肉の調整に苦手さを感じています。
上記を避けて息子にあったおもちゃや遊び方を考えていきます。
視覚に対して不快を感じることはなさそうなので、視覚刺激を取り入れた遊びを考えていきます。
ただ、不快ではないだけで好きとは限りませんので注意が必要です。新しいおもちゃを見せるときは「もしかしたら好きかもしれない」くらいの温度感でおもちゃを提案してみてください。
家にあるもので好きなおもちゃは「くみくみスロープ」が断トツです。
実際のおもちゃを見たことがある方はもしかしたら疑問思うかもしれませんが、
「あれ?このおもちゃ結構うるさくない??」
聴覚の質問を見ていただきたいのですが、聴覚の項目では大きな音についてと苦手な音に関する質問をしています。
息子の場合は音量というよりも音の種類に苦手さがあることが読み取れます。そのため、まあまあな音量が出るくみくみスロープですが、受け入れられる音ということになります。
体の使い方は前庭感覚の過敏さが0ということなのでアクティブな遊びを求めていることは濃厚です。
ただ、注意しなければならないことはバランス感覚がなかったり、筋肉の調整が難しいということが見てわかるので一人きりで活動をさせると事故やケガのリスクがある可能性が出てきます。
平均台やトランポリンなどの遊具を使うことがある場合は大人が近くで見守る必要があります。
その中でも前庭感覚の過敏さが0ということは眼球運動も不快ではないということが言えます。
総じて息子にとってベストな遊びはくみくみスロープやトミカオートやまみちドライブなどにできるだけたくさんビー玉などのたくさん入れてガチャガチャとさせる👀
途中から撮影したのでビー玉がほとんど落ちてしまっていますが、お気に入りの遊び方の一つです^^
そしてさらに息子のテリトリーが常にこうなってるのも納得できる。笑
視覚的な情報を欲しているわけですよね。
子どもにとって好きなおもちゃがなんとなくわかったところで購入するのに一歩踏み出せないということもあるかと思います。
そんなときにはおもちゃレンタルをしてみてもいいかもしれません。
例2 パパの結果
パパの特性は味覚・嗅覚に対して非常に不快を抱きやすいです。
ということは逆にいうと、臭くなければ基本的に配慮は必要ないということになります…笑
おもちゃををできるだけ清潔に保ってください。そして定期的に換気をしてニオイを滞在させないような環境の工夫をすることが重要といえます。
体の使い方は息子と真逆の結果になっていてバランス感覚はいいが、日常生活において姿勢保持にかなり苦戦をしています。
姿勢を気にせずに遊べたり活動できると自分らしさを発揮できるのでパパのような特性を持っている場合はスポーツトイがオススメですね。
とにかく体を動かしながら遊んでいれば姿勢保持は気になりません。
スポーツトイのレンタルがあります
スポーツトイのレンタルもありますので、ぜひWEBカタログをご覧になってみてください^^
例3 ママの結果
ママは触覚と聴覚に不快を感じるようです。
ママの触覚における不快は潔癖というよりも人との距離感に不快感があるイメージです。さらに大きな音や特定の音に苦手さを持っています。
息子のように音量は気にせず遊ぶタイプが近くにいるとママのようなタイプはその場にいることでストレスを感じてしまうことがあります。
あまり音が気にならないおもちゃがオススメです。
プラスチック製よりも布製や木製のおもちゃを使うことで気になる音を最小限にすることができます。
複数人で空間をシェアする場合はできるだけ広いところを選択したり、教室の隅っこに誘導することで注意のアンテナを張り巡らせすぎず疲れ度を低めることができるかもしれません。
息子のように音量を気にせずに楽しむタイプとは距離を取ったほうがストレスが少なくなる可能性があります。
体の使い方は日常生活における姿勢保持に苦手さがあるようなので、姿勢にこだわらない遊びがいいかもしれません。
机上でというよりかは床で自由に過ごす方が疲れにくい可能性があります。
番外編~みんなが満足できるおでかけスポット~
私たち家族の共通しているのは「視覚的に楽しむこと」かつ「ママの聴覚的な刺激ができるだけ少ない」なので以前行ったここは大きな音はなく、視覚的に実験が楽しめる
「はまぎん 宇宙こども科学館🚀」
以前こちらに遊びに行きましたが、またリピートしたいねと満場一致でした。みんなのそれぞれの感覚特性を分析することで背景が納得できました…!
いかがでしたでしょうか。
感覚特性をアセスメントすることで好きな遊びやおもちゃの傾向を把握することができます。
使ってみたけど、分析が難しいということがあればお気軽に(@sukeryoiku)までDMください~💪🔥